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ピロートーク入門

KILLER.jpg

会話の上手な人は、話している内容にストーリー性があったり、
文章のエディット能力に長けていたり、
話し方にも抑揚がある。
日本のラッパーで例えるなら、ブルーハーブのボス・ザ・MCや降神の志人みたいな人たち。

逆に会話の下手な人は、内容に起承転結がなく、
事実をだらだらと並べていくだけ。
自分の伝えたいことに焦点を絞ることができず、聞き手に散漫な印象を与える。
日本のラッパーで例えるなら、シンクタンクのケイボンみたいな人。

自分が惹かれるのは、圧倒的に後者である。
なぜなら彼らの話には、編集を拒む、独自の世界観があるからだ。
それは、その人が発声している瞬間にしか存在しない。
だから、片時も聞き逃すことができない。

そんなケイボンが、音響職人パードン木村と繰り広げたセッションは、
饒舌であるが話の下手な人間と、会話のエディット能力に長けているが無口な人間とが、
互いの持ち味を容赦なくぶつけ合った貴重なドキュメントである。

ケイボンがダラダラダラダラダラダラ…と話し続けている傍らで、
パードン木村は卓越した指さばきでペン回しに興じている。
そんな感じ。

パードン木村が造りだす、変化自在で抑揚のあるポリリズム。
その上で、見も蓋もないトークを繰り広げるケイボン。
スリリング極まりない。

最良の瞬間は4曲目の「JAGUAR」で、
ここでのケイボンのラップは、まるで泥酔した三流の落語家が、
会話ともネタとも判別がつかないモノを延々と垂れ流し続けているかのようだ。
それでも、お構いなしに巧みなペン回しを披露する相方。
素晴らしい!!!!!

ジャズが最もアナーキーな音楽だった時代の、フリーセッションを垣間見た気にさせられた。
一夜を共にしたものだけが聴くことを許される、美しくも退廃的な寝物語。
ほんまもんの不良の音楽なのである。
全盛期のアルバート・アイラー好きは、必聴です。

KILLER PARDONG / KILLER PADONG

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テーマ : 音楽
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繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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