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気まぐれニンフェットの偏愛ツンデレ紀行



ロシア文学界の巨匠ウラジーミル・ナボコフの偏愛ロード・ノヴェルの傑作。
こちらは発表50年を記念して刊行された、若島正さんによる決定的な新訳である。

時空を超えて、ニンフェットはようやくナボコフの呪縛から解放されたと言っても過言ではない。
そう、ひとりの勇敢な日本人翻訳家の尽力によって。それほど若島さんのリミックスは素晴らしい。
幻の聖少女として流布しているロリータが、小生意気なギャルに生まれ変わり、行間を奔走する。
言動、思考形態、ノリに至るすべてが完璧なまでに渋谷109辺りをほっつき歩いている小娘そのもの。

文学的会話を廃することで、むしろ作品の世界観は揺るぎないものになっている。
そして、ロリータのツンデレに徹底して翻弄される似非紳士ハンバート・ハンバートの滑稽極まりない
立ち振る舞いに抱腹絶倒すること間違いなし。若島さんは読者の甘ったれた幻想を完膚なきまで破壊し、
本作とは従来のように畏まって対峙するものではなく、もっとカジュアルに読まれるべき作品である
ということを教えてくれる。と言うか、逆にロリータが「チョリース!」と言わないのが不思議なくらい。
読書中、みなさまの頭の中に華原朋美の「アイム・プラウド」がエンドレスで反響することでしょう。
つまりは、そういう小説だってことです(笑)。

「あたしたちが恋人だってバレたら、お母さんめっちゃ怒るかしら?」
「恋人よ、私はただひたすらお前の格子縞のスカートに顔を埋めたい」

ウラジーミル・ナボコフ / ロリータ(若島正remix)
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テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

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繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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