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マーヴェラスボーイの憂鬱



大学を休学し、バイクでアフリカ大陸を横断した友人がいる。
敬意を込めて、彼のことをこう呼ぶ。
マーヴェラスボーイ。
帰国後、マーヴェラスボーイは独特の翳りがある口調で語ってくれた。
以下は彼の言葉を要約したものである。

実際に自分の目でアフリカを見て驚愕した。何処へ行っても目の当たりにするのは絶望的な貧困。
瞳の美しい子供たちとか、物質ではない真の豊かさ、なんてのは先進国の身勝手な幻想や。
バイクで旅をすることができるのも、たまたま俺が貨幣価値の強い国に生まれたからであって、
本来はこういう行為自体が傲慢なんや。彼らの多くが、はじめから太陽なんて存在しないという
状況で生きてる。何よりも金や物質を求めてるで。

そこで自分は、お茶を濁すかのようにCDケースに手を伸ばした。
ギネアの国営レーベル「シリフォン」に残された良質な楽曲を復刻編集したものである。
アフリカの独立と反帝国主義時代の素晴らしい音楽の物語。
付属の解説によると、セク・トゥーレ大統領の反植民地政策「オタンティシテ」を音楽で実践する、
というのが「シリフォン」のコンセプトのようだが、聴こえてくる音楽からは硬派というよりも、
軽快で溌剌とした印象を受ける。要するに「見るのとやるのじゃ全然違ぇ」ってことなんでしょうね。

マーヴェラスボーイの真摯な言葉と、ギネアの音楽が頭の中をぐるぐる駆け巡り、無知な自分は呆然と
「嗚呼、アフリカ…」と呟いたのでありました。

V.A / AUTHENTICITE, THE SYLIPHONE YEARS - GUINEA'S ORCHESTRES NATIONAUX AND FEDERAUX 1965-1980
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Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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