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路上に花開いた白盤・黒盤

mutiara.jpg

著名な音楽ライター、塚原立志さんの発言をここに引用してみよう。
「日本におけるワールド・ミュージックのリスナーはプログレ系とルーツ系に大別される」。

にゃるほど。しかし自分はそのどちらでもなく、実はストリート系を自認している(笑)。
「なんじゃそりゃ」という失笑が聞こえてきそうだが、まぁ、簡単に言うとあれです。
まずワールドミュージックもクラブミュージックも一旦は路上に放り出す。
路上に放り出してしまえばどれも石ころ同然。そこに差異はない。
それから自らの鼓膜を頼りに練り歩いてみて、引っ掛かりのあるものを拾い集めるのである。
だから自分が好んで聴いているワールドミュージックは、柄の悪いBボーイやパーティピープルにも
何かしら訴えるものがあるのではないかと思うているのだけれど、すいません、買い被りです(笑)。

重要なのは、それらがヒップホップなどの要素を含んだワールドミュージックではないこと。
その類の音楽のほとんどが安易で、むしろ愚劣でさえある。
ありきたりなクリシェに手を染めずに、足裏から核心へと響いてくるものに惹かれるのだ。

そんな自分みたいなリスナーにとって、シンガポールのスリ・マハリガルという連中は打ってつけ。
いにしえのマレイ音楽をインストゥルメンタルで再現する彼ら。
やっていることは伝統音楽そのものなのに、不思議とクラブミュージックを通過した耳にも新鮮に響く。
アコーディオン、ウード、ルバーナ、ヴァイオリン、パーカッションの巧みな演奏に耳を傾けていると、
まるで豊潤な物語を堪能しているかのような贅沢な気分にさせられるのだ。
ソリッドなビート感がかっこいい1st「jati」も良いが、更に表現力が増して全体的にまろやかになった
2nd「MUTIARA」はもっと良い。3曲目の冒頭に聞こえるウードの響きで完全に持っていかれます。
猫好きにはたまらないニャンニャンな仕掛けもあって、全編飽きることなく楽しめる。
彼らは言葉を用いずとも、シンガポールの文化的衝突とその躍動感を雄弁に物語ってくれるのです。

SRI MAHLIGAI / jati
SRI MAHLIGAI / MUTIARA


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テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

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港々の歌謡曲ファン

 こんばんはっ!ゴブサタしました&はじめてのコメント書き込みです。

>重要なのは、それらがヒップホップなどの要素を含んだワールドミュージックではないこと。
>その類の音楽のほとんどが安易で、むしろ愚劣でさえある。

 やあ、まったくですね。ヒップホップの安易な流行が、どれほどの規模で世界音楽を腐らせているか。にもかかわらず、アフリカあたりのヒップホップ状況をYou-tubeかなんかで探し出してきては「コンゴも燃えているぜ!」とか言って喜んでいるバカが日本にはいる。うんざりさせられます。

 そういう私はワールドミュージック何派なのかな?喜び組派とでもしときますか。快感に思える音楽を求めていたらいつの間にか国境線を乗り越えてしまった、という。ほんとはワールドミュージックなんて偉そうなんじゃなくて「港々の歌謡曲ファン」なんですけどね。

 というわけで。遅まきながら私のブログにこちらをリンクさせていただきました。今後ともよろしく。という事で。

No title

マリーナ号さん、こんばんは。

コメントありがとうございます!嬉しいです。
ほんとに安易な流行の弊害というのは凄まじいものがありますよね。
固有の文化それ自体を破壊しかねない。恐ろしいことです。

「快感に思える音楽を求めていたらいつの間にか国境線を乗り越えてしまった」
このマリーナ号さんの言葉、グッときます。僕も偉そうに「ストリート系」なんてハッタリをかましてしまいましたが、まさにそういう感覚を表現したかったんです。

リンクまでしていただきありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

No title

”ヒップホップの安易な流行が音楽を腐らせている” と言えば、
パキスタンの金正日こと Shazia Manzoor の「♪ギリギリ、YO~!YO~!」(Gilli Gilli)はその極みでした。
ヒップホップではないバングラ曲の「Haniyaan」は素晴らしい曲なのに・・・。
http://www.musicindiaonline.com/#/search/clips/global!q=shazia+manzoor+haniyaan+&do=Search

世界的なR&B化も、安易な流行の弊害で世界音楽を腐らせてますよね。
ほかにも、エレクトロ化、トランス化、その前のユーロダンス/ハウス化・・・挙げたらキリが無いです。
日本を含む東・東南アジア諸国の流行音楽は、もう既に固有の文化を破壊してますけどね。

それでも、自分はワールド「ポップス派」を自認してますよ?
だけど、世界中どこの国・地域でも米・西欧かぶれの英語曲ばかりになったら、
そのときはもう音楽なんて聴かなくなってると思います。

それから、わたしの薄っぺらいブログにまでリンクしていただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

No title

kisaraさん、コメントどうもです。

ほんとにねぇ。ヒッポホップ自体は嫌いではないんですけどね。
アメリカのリル・ウェインとかめちゃくちゃカッコイイですし。
ただ、猫も杓子も同じ方法論で自己表現するのは違うやろ、って思います。
必然性を感じないと言うか。

kisaraさんのブログは極めて濃厚な世界音楽ポップ絵巻だと思いますよ(笑)。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
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繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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