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露店でカイラサ

KAILASA.jpg

地元の商店街をふらふら歩いていたら、パチンコ屋の前に何やら怪しげな露店が。
店主は見るからに、その筋の者とわかる風貌。
陳列台の上には無数の小指、ではなく産地不明の明太子。

ヤクザと明太子。

まったく意味がわからないので、足早に露店の前を通過しようとした。
しかし、である。
想いとは裏腹に、店の正面で足を止める自分がいた。

明太子の脇に、見覚えのある男の姿があったのだ。
男は意気揚々と両手を広げ、満面に笑みを浮かべている。
果たしてそれは、カイラシュ・ケールであった。

そう、元路上生活者にして、現在はボリウッドシーンでも活躍するインドの人気男性歌手。
そんな彼のバンド、カイラサのCDが明太子の群れに混じっているではないか!!

ヤクザと明太子とカイラシュ・ケール。

いよいよもって意味不明。
けれど、不意に『動植綵絵』などで知られる江戸時代中期を代表する絵師、
伊藤若冲の思想が脳裏を過ぎった。

「意味もなければ、無意味もない」

そうだ。そうなのだ。意味なんて関係ない。いまこの瞬間こそが大切なんだ。
しかもCDの前には汚ぇサラシ紙に血文字(思い込みです)で10円と書かれてある。
えらいこっちゃ。
うまい棒>カイラシュ・ケール。
このアルバムは、日本におけるワールドミュージックの聖地「エルスールレコーズ」周辺では
非常に高評価を得ていた一枚なのに。
自分は毅然とした態度でオヤジに10円を突きつけた。

するとオヤジ。明太子ではなくカイラシュ・ケールを求める自分を、訝しそうに見つめてくる。
そして、ついにはこんな台詞を口にした。
「こんなもん、わしもいらんねん。全部持っていってくれや」

カイラサに気を取られてまったく気がつかなかったが、その下には国籍不明の怪しすぎるCD群が。
そのすべてから、強烈な駄作の臭いが漂っていた。
嫌や。絶対に買いたくない。
しかしオヤジ。ギラギラとした危うい眼差しで見つめてくる。

仕方なく、無理矢理にもう一枚だけ選んで、あとは逃げ帰るようにして、その場を離れたのであった。

で、問題のカイラサのアルバムである。ずばり、期待通りのステキな内容だった。
インドを基調にしながらも、レゲエやフラメンコやロックの風味が、とても自然にミックスされている。
インド物にしては濃厚すぎず、胃腸の弱い自分には、ほどよい仕上がりで、
何よりカイラシュ・ケールの軽やかな歌声が、聴いていて爽快な気分になる。
これは収穫だ。しかも10円。

ちなみに無理矢理に購入した国籍不明の一枚は、再生不能のCDRであった。
怖すぎるぜ、明太子オヤジ…。

KAILASA / JHOOMO RE
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Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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