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エーゲ海を赤く染める血



フォーク・リヴァイヴァルの担い手デヴェンドラ・バンハートの音楽には、帰巣性はあっても、
帰属意識はない。まるで夢見心地のように牧歌的な楽曲は、暗い時代の反動なのかな?
歌われる言葉も多様で、意識的にアイデンティティの拘束から逃れようとしているかのようだ。
スペイン語、英語、自作のハナモゲラ語。意図的に女性の声や、動物の鳴き声を模する。
それらは本人の風貌と相俟って、「根無し草の鼻歌」という印象を強く残す。

一転、トルコには自身の出自を執拗に追及するような、あるいは、
血の源流を遡るような音楽を奏でる連中がいる。
イズミール地方に残存するギリシャ音楽を、新たなアレンジで奔放に展開するクルカである。

サイケデリックに片足を突っ込みながらも、実のところ視界は明瞭。意識は明確といった感じ。
俺たちは何者なのか? 何処から来て、何処へ向かうのか?
現代と伝統、トルコとギリシャが交錯する音の隙間から、そんな自問自答が聴こえてきそうだ。
重要なのは、その試みが自己閉塞に陥ることなく、拓かれた表現に帰結していること。

ジプシーブラスの導入が重心低めの楽曲に躍動感を与え、
しゃがれたヴォーカルがエーゲ海周辺を彷徨う。
ここでもブズーキが重要な役割を果たしていることは、言うまでもない。

KIRIKA / Kaba saz
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繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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