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どうだ、感じるかい?



神聖なるデリケートゾーンに、何の躊躇いも無く触れる輩がいる。
一切の前戯も施さず、いきなり指で。
不埒だ。不遜だ。断じて許されぬ愚行である。

切手を買いにコンビニへと向かった、ある日の出来事。
カウンターで額に薄っすらと汗を滲ませた小太りの店員に、その意志を告げた。
すると兄ちゃんは「へい、かしこまり」と言って、カウンター奥の引き出しをゴソゴソと
弄り始めた。途中、幾度となく額の汗を指先で拭っておった。俄かに嫌な予感が。

「へい、おまち」

そう言って差し出された切手のアノ部分を、兄ちゃんの太短い指が触れていた。
ダイレクトに触れていた。私は軽い眩暈に襲われた。
切手のアノ部分。つまり裏面の糊付け部分は、とても神聖で繊細、気安く触れようものなら、
すぐにグッショリと濡れてしまうデリケートゾーンなのである。それを...それを...。

「いやん、やめて。いきなり指なんて。やだ、ひどい。ちゃんと舌で舐めて。あ、だめ。
 お願い。いや、あ、痛い、あ、ああああああああああああああああああああああああ」

切実なる切手の喘ぎ声が鼓膜を掠めたと同時に、私の下半身が微かに疼いた。
その後、どうしたか?
もちろん舐めましたとも。そっと優しく。「塩辛、塩辛」と唱えつつ、祈りつつ。

そんなデリケートゾーン、いや、スウィートスポットを音でいやらしく刺激するのが、
この国で最も独自性のあるサイケデリックロックバンド、ゆらゆら帝国でしょう。
こちらの9枚目のアルバムでは、陰気な空気の奥底に、想像力豊かな世界が広がっている。
白眉は「泳げ、たいやき君」のアシッドヴァージョンとも言える「タコ物語」。
磯に住むタコである「僕」は、そっと独白する。

キミは敏感な二枚貝だなぁ。だけど僕はキミに恋してる。
ゆれるワカメを分けて近づいて、ポツリ、「ラブ」キミに恋してる。
とても繊細な僕の吸盤で、キミの真珠を撫でてあげたい。
うそ、ほんとは、食べてみたい。

なんというイヤラシさ!!! なんという危険な発想!!!
更に小泉政権下の抑圧を的確に嗅ぎ取った収録曲「ソフトに死んでいる」は、00年代を象徴する
見事なアンセムとなった。次作「空洞です」では、予想もしなかった新たな展開に雪崩れ込むのだ。

*右端のフリーエリアに「タコ物語」のPVを貼り付けときました。お試しください。

ゆらゆら帝国 / Sweet Spot
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テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

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眉毛無いねぇ

「sweet spot」 単語の意味がわからず旦那さまに訊いたのを憶えています。
このアルバムは大好きですが、映像で見ると坂本さんの眉毛が無くさらに怪しく聴こえました。かっこわるいけど最上級にカッコイイ!!ですね。
world系もいいですが、こっち系にもがっつり胸倉掴まれてます。

No title

muさん、どうもです。
ゆらゆら帝国は「ここ」というポイントを確実に突いてくるバンドですよね。
こんなに素なのに、こんなにエロティックでデカダンな人たちも珍しい。
坂本さんの怪しい雰囲気もステキやんね。
こんな人たちがいるから、まだまだ日本の音楽も掘らずにはいられないよ。

No title

昨日、たまたま聞いてたラジオで知ったのですが、
「ゆらゆら帝国」・・・解散したそうですよ。もう20年もやってたんですね。
・・・ちなみに、このバンドはここで初めて名前を知りました。

No title

kisaraさん、こんばんは

そうなんですよー。解散と聞いて、本当にびっくりしました。
結果的にラストアルバムとなった「空洞です」が最高の出来やったんで、
次の作品を心待ちにしていただけにショックです。
ステキなバンドでした(泣)。
プロフィール

繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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