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銀杏BOYZと世界



あなたの正義がコンドームを着けたまま、可愛いあの娘のオマ○コに突き刺さる。
貿易センタービルの65階に突き刺さる。日本代表ゴールネットに突き刺さる。
リンリン鈴虫が鳴いています。そんなとき僕はちょびっとセンチメンタル。
ああ、なんてイカ臭い愛と自由だろう。

こんなぶっ飛んだ歌詞を、エモーショナルに歌い上げるのが銀杏BOYZの峯田和伸さん。
本書は、彼が04年から05年の一年間にブログに書き残した日記を編集したものです。

読んでいただければ分かってもらえると思うのですが、銀杏BOYZというバンドは、
峯田さんを中心としたある種のカルト教団の様相を呈しているんですね。
それはときに美しく、ときに醜悪であり、読んでいる最中は快と不快が交互に押し寄せてきます。
彼らは、外部を遮断することで改めて浮かび上がってくる社会との対峙を余儀なくされているんです。
でも、それって、何だか他人事とは思えないんですよね。
例えば、ブログという各自のセカイを築き上げたとしても、実際に生きていく世界はひとつしかない。
そんな、あまりに当たり前でいて、実は思っている以上に残酷な現実を想起させます。
本書に記された言葉を採用するなら、

「僕の部屋は僕を守りもしたけど、僕をひとりぼっちにもした」

ということになります。

心を掻き毟られる描写は多々ありますが、
真夜中の竹林で、ヘッドフォンから流れてくる大音量のビートルズに身を任せながら、
狂ったように金属バットを振り回したり、男同士でフェラ○オしあう場面なんかは、
決して見てはならないものを目の当たりにしているような危うい緊張感があり、ゾクゾクします。

日記なので、もちろん文学作品ではありません。
しかし、あえて谷崎潤一郎「痴人の愛」や坂口安吾「白痴」、川端康成「みずうみ」などの名著と
合わせて読んでもらいたい背徳の書です。形骸化したミステリーなんかより、よほど胸に響きます。

峯田和伸 / 恋と退屈
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テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

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繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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