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宴のあと~コンパ編~



「コンパのあとにコーヒーは飲まない」

いつの日だったか、ある先輩がそう呟いた。誰に伝えるでもなく。
その目は真向かいに居る自分ではなく、遥か遠方を眺めているようだった。
彼の何気ない一言に、自分はえらく感心したのを覚えている。

黄色い声の飛び交う甘美な祝祭感に、いつまでも浸っていたい。
覚醒作用のあるカフェインなんていらない。

それは先輩なりの意思表明であり、非常に含蓄のある言葉に思えた。
少なくとも、彼を慕っている自分は、そう解釈したんだよ。

ところで、音楽でコンパと言えば、ハイチのコンパ・ディレクトである。
私の頭の中のうろ覚え雑記帖によると、語源はスペイン語で反復パターンの単位を指すコンパス。
ハイチの大衆ダンス音楽の総称とある。では、実際にどのような音楽なのか?
その魅力を探るべく、コンパの革新者と言われるヌムール・ジャン・バチストに耳を傾けてみる。

粘りのあるリズム。土着的ヴォーカル。陽気なアコーディオン。ラテン風味のホーン・セクション。
はははん。なるほど。こりゃ、ええわい。
大衆性がキラリと光る、下町ダンスミュージックですわ。
こちらは50年代後半の音源ということで、厳密には完全にコンパとして確立された音ではないようだ。
だから、ごった煮感、丸出し。そこがまた良いんだけどね。

その後、コンパは如何なる進化を遂げたのやろう?
興味は尽きないが、いま手元にあるヌムールはこれ一枚だけなもんで。
後追い世代の辛いところですよ。

「私、毎晩コンパを聴きながら、ハイチの一刻も早い復興を祈ってるんですぅ」
なんてことを耳元で囁いてくる女子がコンパニーに紛れ込んでいたならば、
例の先輩は死ぬまでコーヒーに手を出さないのではないだろうか?

痛みを皮膚感覚で共有するにはあまりに遠い国、ハイチ。
何もできないから音楽を聴く。
コンパを聴く。
約束する。
コーヒーは飲まないよ、先輩。

NEMOURS JEAN-BAPTISTE / A visit to Haiti
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テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

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No title

「何もできないから音楽を聴く」という繁盛亭アルバイテンさんに共感します。
ハイチの音楽はコンパどころかミジック・ラシーンすらもまだ聴いたことがありませんので、
今もなおハイチは遠い国のままです。
そんな僕の場合、コーヒーを飲み干し正座してからヌムール・ジャン・バチストを聴くべきでしょうか。
(知るか)

No title

questaoさん、こんばんは。

いやいや、自分もハイチ音楽なんて、まったくのド素人であります。
しかも、と言うか、実は、と言うか
コンパを聴いたあと、コーヒー牛乳を一気飲みしました(笑)。
先輩には内緒ですよ!
プロフィール

繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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