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冷たく流るる血



1950年代にアメリカの片田舎で実際に起きた一家惨殺事件。
凄惨極まりない悪夢のような事件を、5年の歳月をかけて追った渾身のルポタージュ。
おそらく誰が読んでも、心を掻き毟られるのではないでしょうか?
幽霊だ、ゾンビだ、とか言ってキャーキャー言うてますけど、人間ほど恐ろしいものはありません。
文字に変換されているとは言え、加害者ペリーと正面から向き合うのには、強烈な苦痛が伴います。

植物が必ずしも真っ直ぐに育たないのと同じで、「あるべき姿」が分からないままに成長してしまう人間もいる。
人間は、その捩れを意識的に修正することは可能なんでしょうか? どうか教えて下さい、夜回り先生。
本書を読んで、僕は日本の「彼」のことが何度も脳裏を過ぎりました。生かされることを許された「彼」。
それは捩れを修正するための時間を与えられたと言い換えることができるのかもしれません。

『冷血』はミステリーの類いではないので、はっきりと申し上げますが、ペリーにはその機会が与えられません。
つまりは極刑に処されるのです。魂を絶つこと、捩れを断つことで、ひとまず人間は人間から眼を背けるのです。
僕には分かりません。人間を裁くということの真の解決策が・・・。裁かれるべき人間が存在するのも事実で・・・。
確かなことは、僕たちの体内には、熱い血だけではなく、冷たい血も流れているということですね。
それが捩れを生み、そして、目を覆いたくなるような惨劇につながっていくということなのでしょう。
クリスマスに、こんな話題で、本当にすみません(笑)。

トルーマン・カポーティ / 冷血
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テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

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No title

興味深いです。
ぜひ読んでみたい!よし、本屋さんに行こう☆京極夏彦呼んでる場合じゃないぞ!!

ちなみに私はイブの夜に「北斗の拳」をDVD借りて見てました。これまでの人生でこれほどテンションが上がったイブはありません。

No title

のぐっちさん

おはようー!興味深々、リンリン、ランランでしょー。
語弊があるかもしれないけど『冷血』は20世紀の『罪と罰』って感じやで。
それにしても京極堂に『北斗の拳』って、どんだけ濃厚なチョイスなのよ!
いやいや、素敵やん。年明けにはお茶しような。妻を紹介します。
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繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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