スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

私の中の異なる私



ここまでの記憶はない。人生に致命的欠陥を自覚した瞬間から、いとも容易く自暴自棄に陥った。
あとは呑んだ。呑んで呑んで、ひたすらに呑み続けた。もはや記憶など、曖昧な過去の残滓に過ぎない。
気づいた時には、ホテルの一室にいて、いまもなお、そこにいる。部屋そのものに馴染みなどない。
そもそも、ここがどういった類いのホテルであり、どのような経緯を経て、チェックインしたのか?
それすらも判然としない。頭は鉛のように重く、内臓器官全般にぬかるむような鈍痛が走る。四肢の感覚はない。
枕元からは、鼻腔を突く異臭。翳む視界の片隅で明滅を繰り返す蛍光灯。だが、私はここで、孤独ではない。
それをいま知る。いま知るに至る。私の隣では、半裸の女が然も心地良さ気に寝息を立てていた。
当然のように、女に対しても思い当たる節がない。知らない。知る由もない。そんな女と寝床を共にしている。
混濁する意識に三行半を突きつけられたまま、私は女を観察するに至る。至るには、視野も不明瞭であるが。
欲望を煽り立てる目的が見え隠れする黒い下着に、量感たっぷりの乳房がふてぶてしく横たわっている。
その肉厚の谷間には、微かに汗が滲んでいた。産毛がそそり立つような感覚に囚われる私の中の私。
自制心など泡沫の如し。私は下着を引き裂いて、たわわな果実を解放してやりたい衝動に全身を貫かれた。
だが、衝動はすんでのところで回避される。何故ならば、視界の片隅にあるものを捉えたからである。
美しい女のフェイスラインに沿って、薄っすらと髭のようなものが生えていたのだ。眩暈がした。
途端に激しい嘔気が込み上げ、股の間を何かが伝う気配を、自覚する。ふたたび薄れゆく意識の中で。
次の瞬間、寝返りを打った女を横目に、私は森羅万象に呪詛を洩らす。殺してください死ぬまでに、と。

・・・なんていう妄想が脳内を駆け巡ること必至! 95年リリースのジャパニーズ・カルト・クラシックです。
ダブを主体にエキゾやダウンビート、ハウスなどがドロドロにミックスされたサウンドからは、薄汚れた灰色
の空が垣間見えます。本質が完全に抜け落ちた偽りの音塊に、平衡感覚を失いますね。
どこまでもクリシェに寄り添いつつ、悪夢のようなオリジナルに到達するといった感じでしょうか?
男に抱かれているような居心地の悪さと、得体の知れない快楽とが同時に押し寄せる禍々しいドープ・シット。
いやぁ、それにしても不健全な音だこと(笑)!

KING OF OPUS / Revised
スポンサーサイト

テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。