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幻聴なるアフリカ



帯に寄せられたピーター・バラカンさんの言葉に象徴されるように、荻原さんの『ポップ・アフリカ700』は、
熱心なアフリカ音楽ファンにとって、まさに唯一無二の教科書と言っても過言ではないのでしょう。
もちろん異論はありません。実際に僕もそのような目的で、活用させてもらっています。
しかし、本書の魅力はそれだけではありません。ディスク・ガイドというのは表向きの顔でしかないのです。

無礼と誤解を承知で言わせて貰えば、本書はアフリカ音楽という呪術に、いや、アフリカン・ポップスという名の
ザールに憑依された、ひとりの東洋人の冒険譚なのです(bunboniさん、勝手な解釈をお許しください)。
そう、これはまさにミシェル・レリス『幻のアフリカ』の現代版というか、ポップ・バージョンに違いありません。
700枚のディスクに充てられた詳細なレヴューと、レリスの日記は、イコールで結べてしまうのです。

氏は、たったひとりで、700枚の音源を相手に格闘しておられるのですよ。
「好き」という想いだけで、誰もが成せる業ではありません。

愛憎相半ばする紹介文は、当然のようにスリリングで、手に汗握らずにはおれません。
良くも悪くも、冷静に「じゃあ今度はこれを買おう」とはなりません(bunboniさん、本当にすみません)。
えーい、もう思い切って言ってしまいましょう。本書はアフリカを舞台にしたビルドゥングスロマンなのです!
だからこそ、『幻のアフリカ』と同様に、何度でも読み返したくなる訳です。
そして、荻原さんの音楽を巡る冒険は、引き続きコチラでも展開中なので、これまた目が離せません。

本書のキーワードである「700」には到底及びませんが、次は更新「200」回記念として例の企画やります。

荻原 和也 / ポップ・アフリカ700
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テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

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繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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