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United States Of Maghreb



非ジャマイカンのミュージシャンが、安易にレゲエ/ラガの要素を自身の楽曲に取り入れる風潮には、
以前から大反対でした。レゲエとは言うなれば、薬草学の応用であり、スタイルではありませんから。
しかし、ボブ・マーリーの圧倒的な求心力によって、スタイルだけが一人歩きしてしまい、
世界中に似非ラスタを大量に培養するといった残念な結果に繋がったような気がします。
この国にもたくさんいらっしゃいますよね。我がもの顔で「ラスタ・ファーライ!」とか言っている方々が。
ギャグとしては秀逸(僕も使います)ですが、仮にそれがシリアスなら、シャレにもなりません。
何度も言いますが、レゲエは草の大地にこそ根付く音楽であり、中産階級のボンクラが簡単に消化できる
ものではありません。もちろん頭でっかちなインテリに対しても、同じことが言えるのではないでしょうか。

そこで、アルジェリア出身の亡命インテリ。その代表格アマジーグさんについて。
グナワ・ディフュージョン時代から、一貫してレゲエ/ラガへの目配せを怠らなかった彼ですが、その勤勉さが
必ずしも良い方向に作用しているとは思えませんでした。明確な思想に基づいてレゲエを採用しているそう
ですが、その思想と肝心の音とが有機的に結びついていないような・・・。中途半端なラガの咀嚼によって、
マグレブ特有の泥臭さや呪術的な音響が薄められている気がしてなりませんでした。

そんなアマジーグさんが、グナワ・ディフュージョンに終止符を打って、ソロ活動を始動させました。
bunboniさんの「レゲエとの共闘より、シャアビとの共闘を期待します」という言葉を真摯に受け止めたのか、
レゲエ/ ラガ色が後退し、変わって、マグレブ色が作品全体に横溢しています。素晴らしいじゃないですか!
とは言っても、彼はまだレゲエを諦めた訳ではありません。ただ、これまでとは違って、レゲエをスタイルとして
取り入れたと言うよりは、レゲエ/ラガを通過したマグレブ音楽になっているんです。そこがミソですね。
本年度のワールド・ミュージックを聴く上では、欠かすことのできない一枚でしょう。

AMAZIGH KATEB / MARCHEZ NOIR
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テーマ : 音楽
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追記

ジャマイカ出身ではないけれど、レゲエ/ラガを独自解釈で完璧にモノにしているアーティストも存在します。そんな中でも僕が特に好きなのは、アリアップ、メジャー・レイザー、マッシリア・サウンド・システム、ユンキー、ナイトメアズ・オン・ワックス、ホルガー・シューカイ、日本勢ならシンク・タンク、レベル・ファミリア、フィッシュマンズ、リトルテンポ、こだま和文、パパB、プロフェッサー・チンネンあたりでしょうか。

No title

これ、自分でも意外なほどよく聴いてます。
ただ、このジャケ、デザインはともかく、
このにかーっとした写真、もう少し渋めのやつなかったのかな。
購買意欲を殺ぐのか注ぐのか、わかりませんが・・・。

No title

Astralさん

Astralさんとbunboniさんの記事を読んで、即、購入しましたよ甘太郎。
僕もとても気に入りました。それに、仰っていることも、すごく良く分かります。
如何にもレベルミュージック風のデザインと、謎の笑顔が損をしている気がします。
内容が素晴らしいだけに、もったいないですよね。動くアマジーグはもっと良い男なのに(笑)。
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繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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