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numb阿弥陀仏



前回のオマール・ソウレイマンを聴いて思い出したのが、ジェフ・ミルズの諸作と本作。
日本語ラップの草分け的存在であるブッダ・ブランドのサウンド・エンジニアを務めていた
ナム・スートラさんが、numb(ナム)と改名して放った02年のソロ・デビュー作です。

元々ヒップホップ・クルーの裏方を務めていた彼の生み出すサウンドは、ヒップホップ特有の猥雑な
ミックス感覚を滲ませつつも、それらを過剰に変質させたかのような、得体の知れなさを孕んでいます。
神経質な音の微粒子が、次第に肉厚のグルーヴを獲得していく様は、スリリング極まりないです。
ノイジー且つ、ときに観念的とも思える音塊が、涅槃へと昇華されるのです。脅威のエレクトロニック経典。
日常生活では決して耳にすることがないような奇妙奇天烈な音の連なり、その内向きのスパイラルが
やがて外界へと突出する瞬間、自分の肉体が透けていくような錯覚に陥ります。そう、ジャケのように。

所謂エレクトロニカと呼ばれるジャンルに於いて、レイ・ハラカミの『レッド・カーブ』とは間逆の
ベクトルから、しかし同様に、極みに達した稀有な作品だと思います。
性風俗には寛容なクセに、ドラッグ・カルチャーには目くじらを立てる日本では、
この手の危ないトリップ・ミュージックは敬遠されるのでしょうね。
未だに彼に続くような人(シンク・タンクの面々くらいでは?)が現れないのは当然のこととして、
ナムさん自身も長い沈黙を守っておられます。

numb / numb
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繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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