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宿屋めぐり



全能の暴君である「主」の命を受けて、大権現に大刀を奉納する為に旅を続ける主人公。
ひょんなことから「嘘の世界」へと嵌まり込んだ主人公を次々と襲う、悪夢のような不条理。
先の見えない「宿屋めぐり」の果てに、彼を待ち受けていたものとは・・・・・・。

当代きってのパンク作家、町田康さんの変態的な話法は、ここにきて極に達しています。
そこまでやるか! ってくらいに日本語を踏み躙っていて、頭がクラクラします。
時代小説のようでいて、実は現代小説・・・のようでいて、本当のところはSF小説・・・なのかな?
とにかく時間軸は見事に拉げていて、空間にはいくつもの不穏なレイヤーが見え隠れします。
町田さんの筆は、そんな物語の中をのた打ち回りながら、普遍の真理を探求するのです。

辻褄の合わない無数の謎に隠された企みが露呈する瞬間、この小説は「何か」へと変貌を遂げます。
そのとき、恐らく皆様は天を仰いで嘆息されることでしょう。
極めて大胆、かつ、極めて面白い小説です。
河内十人斬りをモチーフにして描かれた『告白』と並ぶ、町田文学の金字塔。

町田 康 / 宿屋めぐり
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テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

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繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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