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死なないための葬送



養老天命反転地や三鷹天命反転住宅でお馴染みの建築家、荒川修作の初期作品展に行ってきました。
唯一無二の建築家であると同時に、類い稀な思想・哲学の持ち主でもある荒川修作。
彼の思想の一端に触れるには、マドリン・ギンズとの共著『建築する身体』の序文を読むのがベストです。

死すべきこと、それは避けようのない窒息器のようなものです。
これに抗して設置されたどのような抵抗も、ことごとくあるファッションを伝えています。
自分自身のいやおうのない消滅を甘んじて受け入れるのは、敗北主義者の態度です。
人間はこうした態度からどのようにして脱することができるでしょう。
情け容赦のないものに直面したときには、不憫に思ってはならないのです。
死すべきことに抵抗する努力は、恒常的で、一貫し、相対的なものでなければなりません。
この抵抗への希望と意志とは、私たちが呼吸する空気の中にあるに違いないでしょうし、
私たちが暮らし、呼吸する場所の中に組み込まれていくに違いないのです。


これは明らかに、死に対する反抗声明でしょう。
そして、今回の『死なないための葬送』と題された作品展です。
大小さまざまな棺桶型の木枠に収められた得体の知れない物体。
生物の体毛のようなものに覆われたセメントや金属の断片。
どこか不肖な気配を感じますが、それはこちらの勝手な思い込みに過ぎないのでしょう。
だってこれらはすべて「死なないための葬送」なんですから。
「死なない方法」を模索する荒川修作の意志、あるいは思想そのものなのかもしれませんね。

ところで、当の荒川修作さんは先月19日にニューヨークの病院で「お亡くなり」になられました。
でもきっと、それは「死」ではないのでしょう。今頃、思想を完遂する為に躍起になっている筈です。
天命反転を実行する機会がとうとう訪れたのですから・・・。

最終的に、肉体というものは自分の周りに違う環境によって物質的にも表現される。
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テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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