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黒い暴動

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エジプトに住むスーダン移民にとってのリーサル・ウェポン、ランゴ(鍵盤打楽器)。
そいつを中心に据えて結成された楽団、その名もずばり、ランゴ。

こいつは凄ぇ・・・でございますよ。
快楽原則に基づく原始のリズムが、こちらの脳みそに直接的に響いてくるんです。
入魂のランゴ乱れ打ちに追従するのは、リュート系弦楽器とエレクトリック竪琴シムシミヤ、
そして、殺虫剤の空き缶に貝殻をブチ込んで作られたという貧者のシェイカー。

空間的に配置されたそれらのトビ音が、容赦なくこちらの身体に襲い掛かってきます。
宗教や文明や思想といった、まどろっこしいシガラミを力技で突破する衝撃トランス音楽。
こりゃあ、200X年型の黒い暴動でしょう!

*右のジャケ写が最終兵器ランゴです。ちなみに本作は妻のCD棚から拝借しました。

RANGO / BRIDE OF THE ZAR
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テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

前野健太と「私」

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春がふくらんで空が落ちてくる 私はまだ 土を食べられないでいる 「3月のブルース」

オーセンティックなストリート・フォークを奏でる男、前野健太さん。
彼が「私」という一人称で歌を紡ぐとき、そこには紛れもない「世界」が立ち現れます。
ときにフォークは、私小説ならぬ私音楽と揶揄されることもありますが、
彼の場合、「私」は必ずしも「前野健太」とイコールではありません。
むしろ本人を客体として離すために、「私」を用いているようにさえ感じられるのです。

そう言えば、先日DOMMUNEに出演したオルタナティヴ・フォーク・シンガー豊田道倫さんが
非常に興味深い発言をされていました。以下、要約です。

ノイズやジャンクに依拠すると、逆に人間が近くなる。
人間を遠ざけるための表現として、フォークを選択した。
現実に忠実な詞を書くことで、自分さえも「リアル」でなくなる。

音楽だけに限らず、文学や詩の世界に於いても、「私」の所在は重要な問題だと思います。
が、しかし、ここでそれらの根源を詳らかにできるほどの思想など、自分にはありません。
いま思うのは、「世界」が「私」に収束されるのではなく、「私」が「世界」に解放されるべきだと
いうことです。前野さんの音楽を聴いていると、そのような試みの片鱗を汲み取ることができます。

ちんぽみたいな大きなマンション おまえあそこに住みたいか うん 住みたいわ
ちんぽみたいな大きなマンション いくつかの部屋に明かりが灯ってる
 「マン・ション」

前野健太 / ロマンスカー
前野健太 / さみしいだけ

テーマ : 音楽
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絶望と祈り



偉大なるアーメドよ

あなたを尊敬し お慕いしています

傲慢な主人でなく 不正な裁判者でもない

春の雨が降る 暦の季節は違うというのに

私は神の懐に抱かれながら 耐え難い苦しみに 身を悶えている

苦しみに身を引き裂かれながら 叶わぬ夢を抱き続けている

いとしい人よ 夜の闇は深くて長い あなたの姿さえ見失ってしまった

Aynur / KECE KURDAN

テーマ : 音楽
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戦場は空洞です



サッカーWカップ。
大方の予想に反して、日本は見事グループ・リーグを2位で通過しましたね。
ええ、一応は明け方からTV画面に齧り付いていましたとも。
本田選手と遠藤選手が放った2本のフリーキックは、非常に美しかったです。

ところで、何かとマスコミが多用する惹句と言えば「絶対に負けられない戦いがある」ですよね。
背水の陣を予感させるこちらのキャッチ・コピーは、一見過酷に思えますが、現実には更に惨たらしい
戦いが存在します。戦争はその最たるものでしょう。

「負け」られない。つまり「勝つ」ことで何らかの評価を得て終着を迎える戦いには、まだ救いがあります。
真の地獄とは、勝敗の二元論では終息しない「終われない戦い」のことを指すのではないかと。
皮肉にもWカップ開催地のアフリカでは、文字通り、終わることのない争いが、永遠と繰り返されています。

本物の少年兵たちをキャスティングし、度重なる内戦によって荒廃したリベリアの現状を描いた映画
『ジョニー・マッド・ドッグ』は、Wカップ・フィーバーに思いっきり水を差す衝撃の作品です。

「死にたくなければ、生まれてくるな」をスローガンに、傍若無人の限りを尽くす少年兵たち。
ヒップホップやクワイトを聴きながら繰り返す家屋侵入、強盗、虐殺、レイプ・・・。
彼らにとって戦うことは一種のスポーツであり、遊びなんですね。だから嬉々としているんです。
けれど、そんな血みどろの「スポーツ」には、本質的に「勝ち」はありませんから。
あるのは冷酷なまでにループする虚無だけです。
戦闘しか知らない少年たちから戦場を奪うのは、生きる目的を剥奪することに等しいのでしょう。
戦場は空洞です。本作品は、二重のレイヤーで横たわる地獄を焙りだしています。
驚くべきは、そんな中にもロマンスが描かれていること。まぁ、硝煙のように儚く燻る恋ですが。
苦痛と苦悩の90分間は、自分にとって唯一無二の映画体験になりました。

ジャン=ステファーヌ・ソヴェール監督 / JOHNNY MAD DOG

テーマ : 映画
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Buddhism Blues



例によって、不可思議な音階でリスナーを困惑の坩堝へと誘う、ミャンマーの伝統歌謡です。
今回は、仏教僧のような格好でリスナーの購買意欲を減退させる、ヘイマネー・ウィンさん。

まぁ、相変わらずの、目くるめくミャンマー・タンズィンの世界を繰り広げてくれる訳です。
自分が過去に聴いたことのあるソーサーダトンやポーイーセンといった連中よりも、
サイン・ワインと西洋楽器の混ざり具合がナチュラルな気がします。

突如ドラムが立ち現れる瞬間や、ヴォーカルとギターがユニゾンする楽曲なんかは、
前衛フォークと言うか、仏教に改宗したティナリウェインの如し・・・ですよ(笑)。
「砂漠のブルース」ならぬ「お寺のブルース」ってことで、お茶を濁しつつ、合掌・・・。

HAY MAR NAY WIN / タイトル判読不明

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ビッチ・マグネット

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思春期の思い出を、ひとつ。
あれは確か、中学生になって初めての夏休みの出来事。
「ち○ち○を激しく擦ると透明の液体が出る」と主張する親友T君の自宅で、
馬鹿げた(いま思えば)レクチャーを受けていたときのことだ。

T君の部屋の隣には姉の部屋があり、両者の間は壁ではなく、襖一枚で仕切られていた。
その日、彼の姉は彼氏を自室に連れ込んでいたようで、時折、下品なピンク・ジョークが飛び交っていた。
僕たちは姉ちゃんらのキワドイ会話を聞くともなく聞きながら、必死に自身の局部を弄っていた。
しばらくすると会話はピタリと止み、代わって、只ならぬ姉の嬌声が襖をすり抜けて鼓膜に届けられた。
嗚咽とも悲鳴とも咆哮ともつかない危うい声に、僕たちは平静を保てなくなる。ちょっとしたパニック状態。
無理もない。なんせ、ただのカウパー液を世紀の発見だと信じて疑わない童貞ふたりである。
「あえぎ声」なんてものを定義する素養など持ち合わせていないのだ。

僕の脳裏を過ぎったのはバイオレントな事態、若しくは呪いの儀式である。えらいこっちゃ。
T君のち○ち○もすっかり萎んでしまっていた。胸中穏やかでない様子だ。
しかし、そんな僕たちの不安を余所に、尋常ではない姉の叫び声は、やがて終息を迎えることになる。
恐ろしい緊張感が支配する部屋の中で、息を潜める童貞ふたり。ちっぽけなち○ち○×2。
すると不意に襖が15センチほど開かれ、そこから姉ちゃんの白い手がニュルリと伸びてきた。
「ティッシュちょうだい」
息も絶え絶えにそう言った彼女の指先に、赤い血のようなものが付着していたのを、僕は見逃さなかった。
その時、僕たちの中で、何かが確実にアップデートされたのだ。
そして、僕の先端が密かに濡れた。

酒焼けした声で「アンタ、私にばっかしゃぶらせて、アンタの方からはファックしてくれないじゃない」と
歌うエイミー・ワインハウスの音楽を聴いたときも、僕は新しい女性像の到来を実感した。
マーク・ロンソンの手掛けるスモーキーなビートは、エイミーの口から吐き出される泥臭い声を際立たせる。
古くて新しい、夜の音楽。アルコールと紫煙の狭間に揺らめく、危ういセクシャルだ。素晴らしい。

AMY WINEHOUSE / FRANK
AMY WINEHOUSE / BACK TO BLACK

テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

虐殺のホニャララ



2020年前後の、所謂ネオリベ以降の世界を描いたSF作品。
SFと言っても、伊藤計劃が見つめるのは未来や虚構ではなく、あくまでも実在の世界。
「いま・ここ」を執拗に問い質したことによって、その先に突き抜けてしまったかのような印象を受ける。
だからこそ、必然的に語り口はナイーヴに成らざるを得ない。禍々しいタイトルに騙されてはいけない。
論理と感傷が交錯する、極めて繊細な物語である。

舞台はサラエボが核爆発によってクレーターとなった世界。
後進国で内戦と民族衝突、虐殺の嵐が吹き荒れる中、先進国はテロの脅威に対抗していた。
米国情報軍のクラヴィス・シェパード大尉は、それらの虐殺に潜む「ある男」の存在に気付くのだ。

目を背けたくなるような描写(戦闘場面よりも精神の葛藤を描いた場面)がない訳ではない。
そんな読者の胸中を察するかのように「ある男」は言う。人々は見たいものしか見ない、と。
だから僕たちは、主人公の葛藤を直視しなければならない。伊藤計劃が世界を見つめ続けたように。

お前が殺したのだ、と誰かに言ってほしい。
誰かに、これは本物の罪で、本物の殺意だと言ってほしい。戦場で自分が感じたぎりぎりの感覚。
銃弾飛び交うなかで発せられる、自分はいまここに存在しているという声なき叫び。
それらが偽物ではないと誰かに教えてほしい。


哀切の銃弾が降り注ぐ行間を、僕たちは言葉と現実とを照らし合わせて突き進まなければならない。
誤解を承知で言わせてもらえば、本書はある種の諦念に基づいた、社会実験なんだと思う。
最後に「ある男」の恐るべき「計劃」を掲げておこう。

憎しみの矛先が、いまもG9に向かいそうな兆候のある国を見つけ出す。
自分たちの貧しさが、自分たちの悲惨さが、僕らの自由によってもたらされていることに
気づきそうな国を見つけ出す。そして、そこに虐殺の○○を播く。


*○○の箇所はネタバレにならないように、あえて伏字にしてあります。
 是非ともご自身の目でお確かめ下さい。

伊藤計劃 / 虐殺器官

テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

華麗なるピストル・オペラ



ふたりのジョニー(監督&主演)によって実現した、香港ノワールと仏ノワールの美しき融合。
ジョニー・トー監督にとっては、『非情の掟』『絆』に続く暗黒三部作の完結編となります。

ノワールのクリシェを踏襲しつつも、圧倒的にオリジナルな「画」を見せてくれる監督の手腕に脱帽。
敵も味方も一緒にメシ喰って、撃ち合って、約束を守って、最後に果てるという、お決まりの物語。
異国のクライアントのために、迷うことなく命を張る三人の殺し屋が渋すぎます。

そして、ジョニー・トーと言えば、もちろん華麗な銃撃戦。
こだわり尽くした様式美の連続に痺れます。
ゴミの塊をゴロゴロ転がしてのクライマックスは、ダサいのに、カッコイイ(笑)。
殺し屋にも家族がいるという当たり前の事実を、ちゃんと描いているのも見逃せません。

こんなにも哀愁のあるバイオレンス・アクションを描くことができるのは、この人と北野武くらいでは?
本作がヒットすれば、必ずや日本でもオヤジたちの地位が向上する筈ですよ。
「オヤジ、汚い。臭い」なんて、もう絶対に言わせない。家族での鑑賞をオススメします。

ジョニー・トー監督 / 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(原題:Vengeance 復仇)

テーマ : 映画
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蘇える第三の足

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自慢のパワーが我がものに!

中高年の愛用者が全国に存在する、伝説の健康増強剤「ベニャミン」。
そんな「ベニャミン」がパワーアップして再登場!
その名も「ベニャミンS」。

元気が漲る成分ガンバン・クロモンに、ロックやファンクの要素を強化配合。
それによって、ガンバン・クロモン・モデルンを抽出することに成功しました。
これさえ飲めば、貴方の夜がドラマティックに激変。
パートナーが狂喜乱舞するほどのパワーが楽しめます。
もちろんすべての成分が、安心保障のジャカルタ産。
一回たったの二錠で、今宵も貴方はスナイパー!
お求めはお近くのレコード店(プランテーション or エル・スール)で。

<使用上の注意>
1.用法・容量を厳守すること
2.本剤は童貞には服用させないこと
3.服用後、局部が黒光りしてきた場合は、医師またはレコ屋に相談すること

BENYAMIN S / Dalam Irama Pop Vol.1

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噂の別嬪さん

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<街角観察記録 : 50代主婦たちの場合>

あそこ見てみ。二階の窓枠のとこ。
どちらの娘さんかと思うたら、ロターナさんとこのジュリアさんやないの。
奥さんご存知? レバノン出身なんよ、あの子。それにしても別嬪さんやねぇ。
なんか最近ますますキレイになってはるみたいやわぁ。
清楚で奥ゆかしくって、うちの子のお嫁に来てもらいたいわぁ。
流麗なオーケストレーションも素敵やないの。淑やかな歌い口も申し分ないねぇ。
いまどき珍しい正調アラブ歌謡やないの。アコーディオンの音色に聴き惚れてまうわぁ。
え? 作詞作曲もご自分で手がけてはるの? それは知らんかったわ。いよいよ才色兼備ね。
神様はどんだけ不公平やのよ。せめて美貌だけでもアタイに分けてほしいわ。
見てよ、あのシュッとした鼻筋。ほんにキレイやわぁ。あんな子がお嫁に来てくれたら・・・。

JULIA BOUTROS / TA'AWANDA ALEIK...HABIBI

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Tumbele!



くそぉ、かっこええなぁ、おいっ!
嗚呼っ、申し訳ありません。
こちらのフレンチ・カリブ編集盤があまりに素晴らしいので、取り乱してしまいました。

1960年~70年代初めの、マルチニークやグアドループの黒くて濃い楽曲が全20曲。
ビギン、メレンゲ、ボンバといった多様なリズムが入り乱れて収録されています。
正直、自分のような初心者には、それらを明確に聴き分けることができません。
おまけに収録アーティストは、知らない人たちばかり。
でも良いじゃないか、かっこええんやから。
そう思わせてくれる魅力が、こちらのコンピレCDには横溢しています。
音楽は知識で聴くものではなく、体感するものですよね? これって、言い逃れ?
残された道はテキスト依存ですが、そんなの別にいいや。専門家ではありませんし。
この多彩なパーカッション・アンサンブルに心と身体が反応すれば、それで十分です。

V.A / TUMBELE ! BIGUINE, AFRO & LATIN SOUNDS FROM THE FRENCH CARIBBEAN, 1963-74

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Kill the Conductor

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一口で言えば、クラシック音楽家は権力者の手先に他ならず、
クラシックは大衆抑圧装置以外の何ものでもない。
アウシュヴィッツの殺人者たちがクラシックを愛好したのは偶然ではない。


上記の中村とうようさんの言葉を横目で流しつつ、『Recomposed』を再生。
デトロイト・テクノの重鎮カール・クレイグとミニマル・ダブの首領モーリッツオが、
クラシック音源を完膚なきまでに蹂躙した作品です。恐るべし、音の虐殺器官。
今回の標的はラヴェルの「ボレロ」「スペイン狂詩曲」、そしてムソルグスキーの「展覧会の絵」。
狂気のエレクトロニクスが、カラヤン指揮によるベルリン・フィル管弦楽団に襲い掛かるのです。

ズタズタに解体した交響楽団の響きを、あくまでもパーツとして搾取。
それらを執拗にループさせることで、異形のグルーヴを精製していきます。
感情の入り込む余地なんて微塵もありません。見事なまでにドライなミックスです。
原形を留めないほどに改変された「80年代の名演」は、生成変化を繰り返しながら、
架空のコンサート・ホールを徘徊し、ついにはソリッドなエフェクトでカラヤンのタクトをぶった切る!
そこからは新たに加えられたピアノやパーカッションが静かに暴れ、聴衆を恍惚の境地へと誘うのです。
すべてのクラシック音楽ファンを敵にまわす、ディープ・ミニマルの最終形態と言えるでしょう。

Carl Craig & Moritz von Oswald / Recomposed

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跪くアインシュタイン



オーヴァーグラウンドではAKB48、アンダーグラウンドでは相対性理論の人気が爆発しています。
そんな昨今の現状からは、幼稚化するオトナたちという指摘が浮かび上がってきます。
幼稚化するのがいけないことだ、とかを言いたいのではありません。
ただ彼らの存在そのものが、コミュニケーション不全が生んだある種の偶像に思えてならないのです。

相対性理論の音楽性を一言で表現するならば、はっぴいえんど×狩野英孝×カヒミ・カリィ。
四角カクカク革命前夜に/長いあいあい間のロマンス
近いカイカイ開戦前夜に/やってくるくる車の行列
 (四角革命)
なんていうラインは、思わず口ずさみたくなること請け合いです。
また、ヴォーカルやくしまるえつこサンのエロチックなブレス使いにはハッとさせられます。
このあたりに、オトナたちを腑抜けにする秘密が隠されているのかもしれませんね。
AKBはどうか知りませんが、少なくとも彼らは、求められていることに意識的だと思います。

相対性理論 / ハイファイ新書

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野生の探偵たち

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チリの詩人・小説家、故ロベルト・ボラーニョによる上下巻850頁の大長編。

1970年代にメキシコで発足された前衛詩人集団<はらわたリアリズム>。
ある日、その首謀者である二人の若者アルトゥーロ・ベラーノとウリセス・リマは、
1920年代に失踪した女性詩人を求めて、砂漠へと向かう。
そして彼らもまた、女性詩人と同様に一切の消息を絶つのである。
唯一の手がかりは、女性詩人が残した一編の謎めいた詩。

物語は、アルトゥーロとウリセスに追従したひとりの青年の日記(第一部、第三部)と、
彼らの足跡を「見た」と言う53名の証言者へのインタビュー(第二部)によって構成される。
このインタビューというのが、どうにも一筋縄ではいかない。

各人の証言(エピソード)は抜群に面白いものの、彼らが言葉を費やせば費やすほどに、
失踪者たちの思惑や全体像が紗に覆われていき、物語の核心からは遠ざかるばかりなのだ。
以前ボラーニョの短編集『通話』を読んだときに、「人間の一生そのものがコラージュである」との
啓示を得たが、本作に於いては、コラージュの集合体が織り成すカオスの域にまで達している。
仮に多くの情報を得たとて、僕たちが真に知りたいことなどは、ことごとく指先をすり抜けていく。
つまるところ、個人史なんてものは当事者本人にしか語り得ないものなのだ。
僕という人間について、僅かな誤差もなく証言できる他者が、この世に何人存在するというのか?

実のところ、本書は小説の仮面を被った詩なのかもしれない。
そして、詩それ自体には何の意味もないのだろう。
だが、ロベルト・ボラーニョは指摘する。
詩人の精神は現実すら歪めるのだ、と。

装丁に使用されたジュール・ド・バランクールの『衆愚の饗宴』が、本書の怪しい魅力を端的に伝える。
言うまでもなく、本年度のハイライト。

ロベルト・ボラーニョ / 野生の探偵たち

テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

回想のファウルボール



これは個人的な感想に過ぎないんだけど、タイの飯は不味かったなぁ、と改めて思う。
歓楽街の屋台でトムヤムクンを注文した時のこと。なんと店のオバハン、さっきまで別の客が
使っていた器をバケツの水でサッと洗い流し、そこに汚ったねぇ鍋から掬ったトムヤムクンを
入れてくれたのだ。ビジュアルと香りはまるで、おゲロさん。
恐る恐る口に運んでみると、もれなく味もおゲロさんであった。

第2Rはチャイナタウンでの夕食時に訪れた。
我々が挑むべく相手は、現地でムーガタという呼称で親しまれている肉鍋料理である。
日本ではお目にかかったことがないような貧弱かつ、得体の知れないお肉たちがテーブルに並んだ。
噛めば噛むほど・・・いや、
噛んでも噛んでも味がしなかった。
厨房の裏手に、貧弱な犬ばかりを何匹も収容した檻が設置されていることを、後になって知った。

グリーンカレーは、もはやカレーとは次元の異なる味であった。
コンビニのレジ前には、何かしらの睾丸としか思えない謎のタマが鎮座していた。
「イズ・ディス・キャンタマ?」
そんな僕の質問に対して、店員の女の子は必死に笑いを堪えている様子。え? ほんまに金玉?
ふと路上に視線を向けると、多くのギャルたちが、まるでチュッパチャップスを舐めるかのようにして、
謎のタマをイヤラしく口中で転がしているではないか!
ターイ・オラタイみたいな子も、アム・ナンティヤーみたいな子も、みな一様にタマを嘗め回していた。
フランクフルトを頬張る先輩が、危うい眼差しを向けてきたので、慌ててタマのことは頭から払拭した。

ラッタウット・ラープチャルーンサップの紡ぎだす瑞々しい物語を読んでいると、あの日のタマを思い出す。
可笑しくて、悲しくて、美しく、微笑ましい短編の数々。読むたびに味わいが増す。
こんなことなら、あのタマも一度は味わっておくべきだったなぁ、と、ほんの少しだけ後悔した。

ラッタウット・ラープチャルーンサップ / 観光

テーマ : 小説
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愛のズルムケ



敬虔なクリスチャンの家庭に育ったユウは、ある出来事を境に神父の父に懺悔を強要され始める。
父の期待に応えようと、懺悔の為の罪作りに励む。しかし、次第に行為はエスカレートし、
いつしかユウは女性ばかりを狙う盗撮魔となっていた。そんなある日、運命の女ヨーコと出会い、
生まれて初めて恋に落ちる。

上記のあらすじを読んでもらえば察していただけると思いますが、
内容はありきたりなボーイ・ミーツ・ガールものです。変態的な要素は多々ありますが。
むしろ異常なのは、237分という長大な上映時間でしょう。
え? 長けりゃ良いってものじゃない? いや、長けりゃ良いんですよ。
少なくとも短小早漏の自分にとっては、敬礼して挑みたくなる映画なんです(笑)。

クリシェにまみれたジャンクな事象ばかりを永遠と4時間も見せられたら、誰だってトリップしますよ。
吐き気を催す心地良い酩酊が味わえることは確実・・・って、言うてることがめちゃくちゃですが、お許しを。
それと、ミュージシャンとしてはパッとしない主演のお二人が物凄く良い仕事をしています。
特に元Folderの満島ひかりさんの化けっぷりには、驚愕の念を禁じえません。
まぁ、インコを手なずける奥田瑛二の娘さんはもっと凄いんですけどね。
この映画については、ゆらゆら帝国による主題歌『空洞です』の歌詞が、誰よりも雄弁に物語っています。

なぜか町には大事なものがない。それはムード。甘いムード。
意味を求めて無意味なものがない。それはムード。甘いムード。
入り組んだ路地であなたに出会いたい。それはムード。甘いムード。
誰か、味見をしてみな。踊りたい。さぁどうぞ、ムード。


園子温 監督 / 愛のむきだし

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夜は昼を圧し、昼は夜を圧する

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2005年10月27日。
パリ北東部郊外の町で3人の北アフリカ系の若者が、警察に追い詰められ変電所に逃げ込んだ。
3人のうち2人はそこで感電死、残るひとりも重傷を負った。亡くなった2人は25歳と17歳。
少年たちはその日のラマダン(断食)を終え、帰宅途中だったという。
警察の執拗な職務質問を恐れて、変電所へ逃げ込んだとのことだ。

その時、彼らは何処に居て、何を想ったんやろう?

上の事件を受けて、移民の若者たちを中心とした大規模な暴動が勃発する。
警官隊への投石、車輌や公的施設への放火は数万件に及んだそうだ。
暴動の地域はパリ郊外に留まらず、フランス全土に於ける主要都市にまで波及していった。

その時、彼らは何処に居て、何を想ったんやろう?

こうした事件の裏には、ニコラ・サルコジが打ち出した一連の治安対策と移民取締強化策がある。
それは、誰の目から見ても過剰な抑圧的政策である。おまけにサルコジは次のような言葉を口にした。
「社会のクズを掃除する」

その時、彼らは何処に居て、何を想ったんやろう?

2007年5月。ニコラ・サルコジが大統領選挙に勝利した。
彼が移民政策に対して極右に近い思想を持っていることは、上記の通りである。
その一端が「選択的移民政策」であり、それによると、今後はフランスが必要と認める
外国人労働力だけを選択的に採用できるシステムを作る必要があるのだと主張する。
言うなれば源泉統御 = オリジンヌ・コントロレである。

その時、彼らは何処に居て、何を想ったんやろう?
その時、アルジェリア移民である彼らは、楽器を手に、歌を歌っていたのだ。

紳士淑女のお歴々。
もしも俺たちがアンタたちに別れを告げなければならないのなら、これだけは言っておく。
俺たちの先祖たちはフランスの為に戦争で戦ったのだ、と。
俺たちの先祖たちはフランスの為に戦争で戦ったのだ、と。


MAGYD CHERFI / PAS EN VIVANT AVEC SON CHIEN
ORIGINES CONTROLEES feat. Mouss et Hakim / CHANSONS DE L'IMMIGRATION ALGERIENNE...

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デス・プルーフ・アパラ

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生々しい奇観、というか絶景を、マナコの裏に焼き付けてくれるような歌声 ― 原田尊志さん

アインラ・オモウラは、アフリカのアーティストで一番ぼくが好きな人 ― bunboniさん

リズムがズム!と切り替わる瞬間などは、何度聞いても血が騒ぐ思いがする ― マリーナ号さん

やっぱさーまじナイジェリアつったらーサカラよっかアパラっしょ ― questaoさん

アインラ・オモウラのCDが出たと書いてあったのですっ飛んできたのだ ― ひらげさん

アバラ骨をへし折らんばかりの強烈アパラ・グルーヴに南無~ ― 繁盛亭アルバイテン

そんな訳で、もはや説明不要のカリスマ、アパラの帝王アインラ・オモウラです。
彼のことを賞賛する皆様の声を、無断で採集してしまいました。申し訳ありません。
フジ同様、ナイジェリアのヨルバ人による音楽、アパラ。
フジ同様、イスラム色濃厚な凄まじい詠唱を聴かせてくれる訳です。
獰猛なトーキング・ドラムの疾駆と、果て無きコール&レスポンスが鼓膜に入り込んだら、もう最後。
滑脱する黒いグルーヴが体内で暴走し、肉の襞から細胞までをも徹底的に食い散らかすのです。
ここで用いられている親指ピアノの響き(ノイズ)は、まるで化け物の歯軋りのようで、不気味・・・。
そして、リズムと咆哮の猛攻撃は最後まで手を抜くことはないのです。
この手の極めてワイルドなサウンドに対して、抗う手立てなどありません。
ただただ拝聴あるのみです。

AYINLA OMOWURA / CHALLENGE CUP 1974
AYINLA OMOWURA / AWA KISE OLODI WON

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カシ喰うな!



自宅付近の路上で、若いお母さん連中が世間話に花を咲かせていた。
ひとりのお母さんは自転車に跨っていて、その荷台には五歳くらいの男の子が乗っていた。
男の子は、手にしたチョコやスナック菓子を次々と口に運んでいる。
で、ひとつ食べ終わる毎に、包み紙などのゴミをポイっポイっとその場に捨てるのだ。
堂々たる捨てっぷりである。まるで、地球そのものがゴミ箱であると勘違いしているかのような。
母親は「やれエグザイルがどうのこうの、やれ東方神起がどうのこうの」といった会話に夢中。
息子の行為を咎める様子は微塵もない。やれやれ・・・面倒な現場を目撃してしまったものだ。

そうこうしている間にも、自転車の後部車輪を囲うようにして、極彩色のゴミの花が咲き乱れていく。
こりゃイカン、とアルバイテン。終始、口元をクチャクチャさせている男の子に、一声かけた次第。
「やい、ボクちゃん。ゴミはゴミ箱に捨てなさいよ」
すると、そのボウズ。口の中でクチャクチャさせていた物体を、私の足元に吐き出しやがったのである。
アスファルトに貼りついた合成着色料まみれのガムが、毒々しさを以ってこちらを威嚇してくる。
エグザイルや東方神起に現を抜かしていた母親までもが、不意に殺意のこもった眼差しを向けてきた。
挙句の果てには、以下のような言葉を、無条件で拝聴するに至る。
「うちの子がゴミをどうしようが、アンタには関係ないやろ!」

怒りがピークに達した私は、母親の頬を往復ビンタし、クソガキの脳天に頭突きを喰らわせた訳ではなく、
平静さを取り戻すために、ひとまず、その場から距離を取ることにした。挑発には乗らない主義なのだ。

数分後、ふたたび現場を通り過ぎようとした私の目に飛び込んできたもの。
それは、ひらひらと風に舞う大量のゴミ屑。すでに親子の姿は、なかった。
「ポイ捨てするなら、菓子喰うな!」

INU / メシ喰うな!

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学問のススメ



みなさまご存知の通り、本屋大賞受賞のベストセラー作品であります。
実家に帰った際に、小説好きの母親から借りて読みました。
いやぁ、面白い。ほんとに最高ですよ、これ。

江戸時代に実在した天文暦学者・渋川晴海と、和算の神と言われる関孝和との「算術勝負」から
始まる妄想系・異色時代小説。物語は虚実入り乱れつつも、躍動感たっぷりに展開していきます。
キャラクター造形とプロットが巧みで、グイグイ引き込まれますよ。

ひとりの人間が何かを成し遂げる為には、多くの人との出会い、そして理解が必要なんですね。
経験っていうパーツを一生かかって集める(@ブルーハーブ)ことの大切さを痛感しました。
自分の為すべきことを確実に行い、仲間を信じ続ける登場人物たちのひたむきな姿に、心打たれます。
「泣ける」というコピーは大嫌いですが、読書中、少なくとも4度は涙を堪えきれなくなりました。

作中に出てくる「学問は真摯な娯楽である」という言葉にも、グッときました。
学生時代、数学のテストで0点を叩き出した自分が言うのもアレなんですが(笑)。
何かを学ぶのに、年齢なんて関係ない。どこまで本気になれるかが重要なんですよね。
兎にも角にも、こんなにも清々しい気分にさせてくれる小説も珍しいのではないでしょうか。
万人に推薦できる小説として、「いま一番おもしろい本は?」と聞かれたら、迷わず本書を挙げますね。
それにしても、「頼みましたよ」「頼まれました」のキラーなやり取りは、何度読んでも目頭が熱くなります。

沖方 丁 / 天地明察

テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

突撃!となりの島ごはん

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仕事がハードだった日や、心身ともに疲れが溜まってきたとき、なぜか食べたくなるエスニック料理。
辛味と甘酸っぱさ、ハーブの香りが、くたびれた身体を元気づけてくれるようです。
そこで今夜の「島ごはん」は、みんな大好きヴィンテージ・セガの海洋鍋であります。

アフロ系打楽器と、アコーディオンで味付けし、南国風味のヴォーカルと各種管弦楽器で仕上げます。
お好みでピアノやオルガンの音色をふりかけてもOK!
これだけで、気分はすっかりレユニオン。栄養バランスも完璧です。
たくさん食べて、しっかりとスタミナをつけましょう。

 材料 (2人分)

・ ビギン 120g
・ カリプソ 小さじ2
・ ムラユー 大さじ1
・ ルンバ 適量
・ ハワイアン 少々


CLAUDE VINH SAN et LE JAZZ TROPICAL / S.T
JULES ARLANDA et SES INTERPRETES / S.T

テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

Music of the Decade

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当ブログ開設以来、今回で100回目の更新となりました。パチパチパチー!
それを記念して、自分なりにゼロ年代の音楽ベスト10を選出してみました。
一聴するだけで、時代の息吹を感じることができる作品をチョイスです。どうか、お手柔らかに。

1.Villalobos / Fizheuer Zieheuer
 荒野に放たれた荘重なるスカしっ屁。ここから景色が変わり始めたことは確か。

2.MOODYMANN / Black Mahogani
 近年、最もセクシャルで独創的なブラックミュージックを奏でた男。黒人音楽の煌めく核心。

3.J DILLA / DONUTS
 常軌を逸したサンプリング・コラージュ集。グーグル・マップの裏側に鳴るサウンド・トラック。

4.AMY WHNEHOUSE / BACK TO BLACK
 ローリンともビヨンセとも異なる、まったく新しいヒロインの登場。女版オーティス・レディングか?

5.M.I.A. / ARULAR
 00年代に於けるポップの革新者。各地の辺境音楽を掻き回した実績は、あまりに大きい。

6.ゆらゆら帝国 / 空洞です
 時代の空気を誰よりも的確に描写したサイケデリック・ロックバンド。突然の解散もある意味、納得。

7.ECD / FINAL JUNKY
 持たざる者たちを炊きつけ、鼓舞する音と言葉。曝け出すことのカッコ良さとカッコ悪さを証明。

8.CHICOS DE BARRIO / PUROS VATOS ... CHOCA Y REBOTA !
 デジタル化の波に乗って人気が再燃したクンビア。こちらのチンピラは頑固一徹オールド・クンビア。

9.ORIGINES CONTROLEES feat. Mouss et Hakim / CHANSONS DE L'IMMIGRATION ALGERIENNE...
 伝統あるアルジェリア歌謡の数々を現代版にアップ・デート。歌に託された想いを、知る。

10.ROBOT PERCUSSION / INNOVATIVE JAIPONG
 アジアの路上から届けられた熱気溢れるチャカポコ演奏。温故知新も00年代の重要なトピック。

以上、繁盛亭アルバイテン的「Music of the Decade」でした。
音楽は必ずしも普遍的である必要はないと思っています。
創造と消費を繰り返すことで、新しい「何か」が生まれてくるのでしょう。次の10年も楽しみです。

テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

死なないための葬送



養老天命反転地や三鷹天命反転住宅でお馴染みの建築家、荒川修作の初期作品展に行ってきました。
唯一無二の建築家であると同時に、類い稀な思想・哲学の持ち主でもある荒川修作。
彼の思想の一端に触れるには、マドリン・ギンズとの共著『建築する身体』の序文を読むのがベストです。

死すべきこと、それは避けようのない窒息器のようなものです。
これに抗して設置されたどのような抵抗も、ことごとくあるファッションを伝えています。
自分自身のいやおうのない消滅を甘んじて受け入れるのは、敗北主義者の態度です。
人間はこうした態度からどのようにして脱することができるでしょう。
情け容赦のないものに直面したときには、不憫に思ってはならないのです。
死すべきことに抵抗する努力は、恒常的で、一貫し、相対的なものでなければなりません。
この抵抗への希望と意志とは、私たちが呼吸する空気の中にあるに違いないでしょうし、
私たちが暮らし、呼吸する場所の中に組み込まれていくに違いないのです。


これは明らかに、死に対する反抗声明でしょう。
そして、今回の『死なないための葬送』と題された作品展です。
大小さまざまな棺桶型の木枠に収められた得体の知れない物体。
生物の体毛のようなものに覆われたセメントや金属の断片。
どこか不肖な気配を感じますが、それはこちらの勝手な思い込みに過ぎないのでしょう。
だってこれらはすべて「死なないための葬送」なんですから。
「死なない方法」を模索する荒川修作の意志、あるいは思想そのものなのかもしれませんね。

ところで、当の荒川修作さんは先月19日にニューヨークの病院で「お亡くなり」になられました。
でもきっと、それは「死」ではないのでしょう。今頃、思想を完遂する為に躍起になっている筈です。
天命反転を実行する機会がとうとう訪れたのですから・・・。

最終的に、肉体というものは自分の周りに違う環境によって物質的にも表現される。

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

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繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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