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妖艶なるイスタンブール

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音楽の始まりは母親の歌ってくれる童謡でした。
初めて耳にするのに、とても初めてとは思えないような親しみのあるメロディに乗って、
動物や魚や木々なんかが小躍りしながら、自分の未熟な鼓膜を賑わせてくれました。

やがて音楽はあらゆる場所から聴こえてくるんです。
幼稚園で、近所のスーパーで、それからテレビやラジオを通して。

音楽はいつだって自分を遠くに運んでくれます。でも、まだ終わりじゃない。
さらに先へ。もっと先へ。

音楽は路上の片隅から。
音楽は地下の奥底から。
そして、音楽は世界から。

いまでも音楽は自分を遠くに連れて行ってくれます。
世界各地の演奏家、楽器、旋律が、心をとらえて離さない。

ワールドミュージック。

それは、ようやくたどり着いた音の理想郷。
子供の頃みたいに夢中で楽しめるおもちゃ箱。
母親の鼻歌から派生した音の連なりは、世界の伝統、大衆、混血音楽へと導いてくれました。

各国の音や言葉の「なまり」にどうしようもなく惹かれる。
たとえ、このさき滅びゆく言葉や音であったとしても、可能な限り現地の「なまり」を響かせて欲しい。
安易に流行やテクノロジーなんかに媚びないで欲しい。
自分がワールドミュージックに求めるのは、この一点に尽きるのです。

そんな訳で、ミュゼイエン・セナールです。

イスタンブール往年のラジオスターである彼女の1940年~50年代のSP音源を復刻編集した
「ODEON YILLARI 2」がとても素晴らしい。SP音源特有の乾いたノイズの向こうに、
ため息が漏れそうになるほどに妖艶な歌唱が揺らめいている。
それはまるで地中海のさざ波。シンプルなバックの演奏は、
トルコらしさをそこはかとなく伝えてくれます。

旅情と歴史への好奇心が募る魅力的な作品です。

MUZEYYEN SENAR / ODEON YILLARI 2
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テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

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繁盛亭アルバイテン

Author:繁盛亭アルバイテン
ヒッピー・ボヘミアンな生活に憧憬を抱く浪速のポンコツ。
物心ついたときから寝つきが悪い。

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